ゲームプログラマのすすめ

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ゲームプログラマ採用編 Vol.3/3 面接

今回は面接について書きます。
ゲームプログラマは働いている人もなりたい人もコミュ障が多いので必読です!!

まずは結論!
面接官の皆さん自分よりも優秀な人を取りましょう!!
コントロールしやすくて能力が低い人を取っても役に立ちませんし結果に何の影響ありません。
可能な限り優秀な人を取りましょう。

そしてその優秀な人を取るために面接で聞いて図るべきものは下記の3つです。

  • スキル

  業務へのスキルマッチ

  • 人物像

  論理的思考、結果を出すことへの再現性の高い考え方や行動力

  • 会社のカルチャーフィット

  会社やチームが求めているカルチャーへの理解や相性



スキルは業務上扱うプログラミングスキルやアサインを検討している
プロジェクトのジャンルや専門領域の質問をする必要があります。
求めている領域が明確なら最も優秀なプログラマを面接に協力してもらいましょう。
そうじゃない場合はジェネラリスト寄りのプログラマに協力してもらうのも有りです。
相手のスキルに応じて面接官も臨機応変に変えることを検討して下さい。

人物像、ここは好みもあるかもしれませんが結果を出すためにどれだけ
行動を再現性がある形で可能な人なのかとどういった理由で転職しうるのかの2点を見極めればいいです。

どれだけ行動できる人なのかとは?言い換えればどれだけ
結果のために仮説検証の試行錯誤を繰り返し続けれるかということです。
優秀な人の特徴=継続的に高い成果を出すということはこの試行錯誤が
早いか、仮説検証の精度が高いか又はその両方かのどちらかに落ち着きます。
これを普段どこまで考えて仕事しているかを聞けば一発です。

どういった動機で働くのか/どういった理由で転職を検討するのかが入った後にも続きます。
短期的な視野での転職を検討されるタイプは短期的に結果を出してもらう必要がありますので
何がその人にとっての軸になるのかは把握しておいた方がいいかと思います。

カルチャーフィットは会社によってまちまちなのでどういった組織にしたいか次第です。

面接で必要なのはそれぞれの軸でどのレベルにいるのかを
把握する事とそれを引き出すための聞くスキルです。
能力があっても言語化スキルが弱いだけの人もいますし0を10みたいに言う詐欺師もいます。
そんな人達を炙り出せるのは聞くスキルとその返答を適切に読み解く専門性です。

それを鍛えるためには数百名規模の勉強会の懇親会に年数回でも参加するこをお勧めします。
最低でも年間数十名のプログラマと話すことが出来るので色んなレベルや
専門領域外の人とも関われるのでかなり聞くスキルのトレーニングになります。

以上の軸で人を見極めて優秀な人をとりましょう!!

ゲームプログラマ採用編 Vol.2/3 SPI

今回はSPI、多くの企業で採用されてるリクルートが提供している適性検査です。
能力、職務・組織、性格の特徴が結果として得れます。

結論
採用に金銭コストを掛けれるならばSPIはコストパフォーマンスが高いと考えてます。

理由
会社によって欲しい人物像や気質が違いますが全ての要素を面接で読み取れない場合も
あるので面接で受けている印象との差異を確認出来たりするので良いと考えてます。
SPIはテストを一部外注してる形なだけなのでテスト内容を考えたり拘れる、
面接する方の熟練度が高い場合は無くても良いかと思います。

コスト感は下記のリンクから分かります。
www.spi.recruit.co.jp

どんなものがSPIなのかは下記リンクでカバーしておきます。
【SPI対策】SPIとは?例題31問付き!言語・非言語等の問題形式と出題内容を解説!|就活サイト【ONE CAREER】
SPIって何だ!?就職活動最初の関門SPIの実態を知る | 就活/インターンシップ/長期インターンのお役立ちコラム・体験記 | JEEK(ジーク)インターン

ゲームプログラマ採用編 Vol.1/3

読んで欲しい層に需要と供給の両面から考えて欲しいので色んな視点で書いていきます。
今回はゲーム業界に入る時にどういった視点から何を判断されるかを紹介していきます。

採用試験の内容を大まかに分けると下記の3つに分かれます。

  • 試験
  • SPI
  • 面接

それぞれにやるべきことが違い短期的に成果を上げる方法は無いので地が出ます。
Vol.1では試験で何を図られているのかを書いていきます。
試験も会社によって色んなパターンがあります。

試験内容

学力
数学や英語、国語も場合によって含まれます。
普通に勉強してるかどうかが問われます。
学業が好きな人もいるとは思いますが多くの人が嫌いです。
嫌いなことでも一定の成果を出せるのか、もしくは成果を出す方法を知っているのか、
これらを学力から判断しています。

プログラミング
プログラミング言語の試験になります。
初級~上級の問題を通してどの程度プログラミングが打てるのかを判断してます。
ググれば大体出てきますがネットで調べれない状況でどこまで出来るのかを判断してます。
入社時点で現場へどれくらいスムーズに入れるのかを判断しています。

社会常識
何にどういった理由でどういう媒体から情報を手に入れてるのか。
取る情報によって考え方や普段の情報の取り方、何に興味を持っているかなどです。
社会常識を持っているかを判断してます。



これらの試験結果は面接の判断材料の一つにもなります。
テストの内容を面接で聞かれることもあります。
高度な問題をクリアしてる場合などは本当に理解して解けてるかなどを聞かれたりします。
試験内容はそれぞれがどのレベルにあるかを判断するための物です。
作成する問題のレベルは初級5割、中級3割、上級2割の割合で作ることをお勧めします。
ふるいにかけたい場合は人気企業の場合はこの割合を上級に寄せていくだけです。

ゲームプログラマなりたい編 まとめ

全3回に分けて書きましたが読んで欲しい層からすると
どう行動すればいいか分かってないはずなのでまとめ回を書きます。

高校生
偏差値が高い情報系の大学に行ってゲーム制作サークルに入りましょう。
金銭的な理由がある方は専門学校を検討しましょう。

専門学校生
まずはゲームを作れるか確認しましょう。
Unity/UnrealEngineなどのゲームエンジン使ってもゲームが
作れない人はゲームをやるのが楽しいだけの人なので潔く諦めて下さい。
バイトしてなければ1日授業含め12時間ぐらいは開発に割いて技術力を伸ばして下さい。
自頭の悪いんじゃない?って疑いを覆す技術力の証明が
要求されるので質の高い3Dのゲームを1本作って下さい。
質の高いは下記の動画を参考にして下さい。
https://www.youtube.com/results?search_query=%E3%82%A2%E3%83%9E%E3%83%81%E3%83%A5%E3%82%A2%E3%82%B2%E3%83%BC%E3%83%A0%E5%A4%A7%E8%B3%9Ewww.youtube.com
同学年で50名以上いる学校なら上位5%には入れるようになりましょう。
20名以下の学校なら最低No.1の成績・実力が必要です。

大学生
ゲーム制作サークルに入りましょう、開発ノウハウが手に入る可能性が上がります。
プログラミングスキルを磨いてスキルが証明出来る何かを用意して下さい。
ゲーム会社もしくはIT系のインターンに参加して下さい。

社会人(24歳未満)
わざわざ辞めて専門学校行くのはかなりゲーム業界に入れる可能性は低いです。
プログラマとして仕事をしているならプライベートでゲーム作って零細に絞って業界を狙いましょう。
プログラマではない方はオンラインスクールなどで仕事と平行で学んで
1秒でも早くアピールできるものを用意して1秒でも早く採用試験を受けましょう。



エリアは東京>大阪≧京都>福岡をベースに考えて下さい。
4つのエリア以外の地方にもゲーム会社はありますが求人数が圧倒的に減ります。

ゲームプログラマなりたい編 Vol.3/3

今回は実際に業界に入る時のパターンを挙げていきます。
時系列上早く内定を得るのは上から順です。

会社への応募パターン

就職活動を開始する前年の夏~秋にはインターンが始まってます。
1日~1か月など会社によってインターンの期間が違います。
大体はチームに分かれてゲーム作って競争させて優秀層を炙り出されて面接に繋がっていきます。
学生の中でも最優秀層は就活解禁日の3月には内々定と称して行く会社が決まっています。

  • 新卒採用

リクナビや会社HPから新卒採用に応募して選考を始めていく。
会社説明会後に応募などセットになっているケースもあります。

  • アルバイト

スマホ業界など新卒採用とは別でアルバイトで働ける場合もあります。
評価が高くて事業も安定していればそのまま正社員のオファーもあったりします。


では次回は採用する側がどういったプロセスで選考していて
どんな人を欲しているのかを解説していきたいと思います!!

ゲームプログラマなりたい編 Vol.2/3

http://truesnowman.hatenablog.com/entry/2020/05/03/135806
プラットフォームや会社の種類を書きましたが今回は
どういったルートから就職出来るかを書いていきます。
プラットフォームや会社に限らず上からなれる可能性が高い選択肢になります。

ルート

  • 大学(情報系)

  偏差値高い or 情報系の学部でコンピュータサイエンスやプログラミング、数学などを学ぶ。
  ゲーム制作サークルがあれば入ってゲーム開発スキルも手に入れれる可能性が上がります。
  デメリットは他の選択肢より相対的に拘束期間が長く学費が高くなる。
  専門学校より同じ志を持っている人が少なくなりやすいので学習意欲の維持がしづらい。

  • 専門学校

  講師がゲーム開発者であるケースも多くノウハウを学びやすい。
  専攻によって2~4年の学習期間の選択と金銭的コストの選択が可能。
  同じ志を持っている人が多く刺激を受けやすい。
  志向・趣味が近い人が多いためコミュニケーションスキルが伸びにくい。
  ゲーム業界への就職率は高くても1~2割と低い。

  • プログラミングスクール

  短期間で低コストでプログラミングを学べる。
  あくまでプログラミングスキルの向上でゲーム開発のスキルは学びづらい。
  まだまだプログラミングスクール出身者の採用実績が少なく検討してくれる会社も少ない。

  • 独学

  GitHub競技プログラミングなどで自らの実力を外に発信してスカウトされる。
  多くの企業が入口では学歴を求められることが多いので実際ほぼ皆無。
  個人でも配信出来るプラットフォームもあるので会社に属さず個人で稼ぐ。



一般論でいうと入口時点での判断されるスキルは下記に3つになります。

  1. 自頭の良さ
  2. プログラミングスキル
  3. コミュニケーションスキル



得られやすいスキル(ルート別)

ルート 自頭 プログラミング コミュニケーション ゲーム開発
大学
専門学校
プログラミングスクール
独学

4つのスキルが全て高いのがベストではありますが全部無いとダメなわけではありません。
ただ大学行ってるのに自頭悪いとか専門学校行ってるのにゲーム作れてない等は
単純に能力低いと判断されるのでそれぞれのルートで得やすいスキルを最大限に
伸ばすか、+αの付加価値を足す方向でアプローチするのが王道です。

ゲームプログラマなりたい編 Vol.1/3

ゲームでも色んなプラットフォームがあります。
思いつく範囲でプラットフォームを挙げます。

種類 プラットフォーム
スマホ iOSAndroid
コンシューマ PS4、XboxOne、Switch
WEB ブラウザ
PC Steam、EpicGamesStore
アーケード ゲームセンター
AR/VR ゲームセンター、iOSAndroid
クラウドゲーム Stadia、GeforceNow

プラットフォームごとに下記のような構造になっていることが多いです。
スマホやPCは下記のような細分化は少なくなる傾向があります。

主な分類

  • ファーストパーティ

  ゲーム機を作っている会社を指します。
  ハードだけでなくプラットフォーマー自身もソフトを作っていることが多いです。

  • セカンドパーティ

  プラットフォーマーお抱えで特定のプラットフォームのみにソフトを供給します。
  デベロッパーが成果を上げてプラットフォーマーが買収してなる場合もあります。

  プラットフォーマー経由でソフトを市場に供給します。
  開発を自社で行ったりデベロッパーに依頼したり協力して作ったりパターンは様々です。

  • パブリッシャー

  ゲームを販売する会社。

  メーカーから依頼を受け開発しメーカーにソフトを提供します。
  デベロッパー自身がメーカーを通さず市場に出す場合もあります。



プラットフォーマーに入ったら他のプラットフォームの開発は出来なくなったり
デベロッパーに入っても好きなプラットフォームのソフトを開発出来なかったりするので
実現したいことや個々の働くことの動機をしっかり考え選ぶ必要があります。