ゲームプログラマのすすめ

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カイゼン・ジャーニー 感想

本の感想の前にまずはお礼を言いたいです。

市谷聡啓さん、新井剛さん、カイゼン・ジャーニーを貰い読む機会を頂きました。

そしてキッカケになった勉強会を主催して頂いてるDevLOVE関西公開グループさん。 

 頂いてから時間にして約1ヶ月後にはなりましたが読ませて頂き勉強になりました。

ありがとうございます。

 

どんな人が読んでどう思ったのか分かった方がいいと思いますので軽く私のバックボーンをざっくり紹介しておきます。

・業種:エンタメ系

・役職:マネージャ

・職種:プログラマ

・手法:こだわらない、結果がよくなりそうかつ継続性が高いならどれでも。

アジャイルスキル:スクラムマスタ(更新はしてないので期限みたいなのは切れてたはず)、アジャイル関連の書籍は7冊ほどは読んでいてうまくいってないがアジャイル実践経験は2年ほどのみ。

 

ここからは感想になります。

読ませて頂いたのはこちら、カイゼン・ジャーニー。

カイゼン・ジャーニー たった1人からはじめて、「越境」するチームをつくるまで

カイゼン・ジャーニー たった1人からはじめて、「越境」するチームをつくるまで

 

内容の特徴としては物語ベースで主人公がいろんな壁をどんなメンバーとどんな施策を

講じながら越えていくのかという流れになっています。そのため読みやすさは一般的

な技術書よりは高くメイン読者層となる若手エンジニアにもマッチしていると感じました。

そして主人公のスタート地点が一人であることがとても良いなと感じました。

 

スタートは誰もが一人だと私は思っていてビジョンや信念を体現する行動があり

その行動から生まれる結果に信頼が生まれたり生まれなかったりそれぐらいシンプル

に考えれたらやるべきことしか頭になくてよくなるかなと思っているからです。

 

3部構成になっているので各部毎の感想を簡単に書かせて頂こうと思います。

 

第1部 一人から始める

勉強会、タスクマネジメント、タスクボード、振り返り、見える化

アジャイル勉強し始めたら最初の方に出てくる用語がいろいろ出てきてます。

ソフトウェア関係者に限らずだと思うが仕事の品質や精度を上げるために

やってることが言語化されてると私などの凡人には理解しやすく教育の面でも

他の人にも説明出来たりもするのでやはり標準化って大事だと思います。

本当に一人でも出来ることで若手エンジニアでアジャイルをやってみたいと

思ってる方は明日からでもやってみてほしい。

 

第2部 チームで強くなる 

スクラム、ファインガーファイブ、スキルマップ

アジャイルをチームで採用する場合の多くがスクラムから始まると思います。

エンタメ系の会社で時系列が近いもので見つけた会社さんでいうとバンダイナムコさん。

スクラム+UE3でのアジャイルゲーム開発 | バンダイナムコスタジオ エンジニアブログ

エンタメ以外であれば楽天,Yahoo,Cybozuなど意外と多くの会社がヒットします。

楽天がアジャイル開発を全社へ展開 | 日経 xTECH(クロステック)

Yahoo! JAPANにおけるアジャイル開発の普及戦略 #SPIJapan2016

QAもスクラム導入、アジャイルQAとしての取り組み──Cybozu Meetup #11 開催レポート - Cybozu Inside Out | サイボウズエンジニアのブログ

しかし日本全体でいうとアジャイルの普及率はかなり低いです。

普及していない=ダメということでなくアジャイルに向いているプロダクトで

アジャイルが採用されていないのがマイナスという考えの方が正しいのかなと思ってます。

スキルマップはエンジニア&チームで仕事するなら当たり前にあって欲しいんですが

存在しない会社もあります。自分が出来る/やったことのあることもオープンに出来ない

エンジニア/チームで効率化なんて無理ですよね。チームに存在しないなら導入を

お勧めします。

この2部で印象的な部分がこちら、問題はありません問題。

予実達成できてないのに問題ありません・・・

計画とずれてるのに問題ありません・・・

どういうこと?、でもこれってかなり当たり前に起きるしあると思います。

本当は問題はあるんですが言語化出来なかったり心理的安全性が無くて言ったら

責められるとかその原因にスキルが無くて真因に辿り着けてないとか自分の担当

じゃないとか根本的に問題だと思ってないとかまぁ色々。

 

第3部 みんなを巻き込む

リーダーズインテグレーション、モダンアジャイル、ユーザーストーリーマッピング

リーダーズインテグレーションは別の言葉で覚えてたので勉強不足を痛感させらせた

と同時にやはりリアルタイムでアジャイルを使ってないと現役感が無くなり勉強してる

と自負していてもズレが生じてくるものだな思いました。ユーザーストーリーマッピン

グはまだ試したことないな~。

 

と感想を書いてたつもりがよくわからないことになってるな(笑)。

ここまで書いてから書けてないなと思うところを補足。

本ほどとんとん拍子に味方が増えたりキーマンと協力関係になれたりすることは無い。

ただ主人公が勉強会に参加したのをきっかけに変化していったように一歩踏み出して

行動を起こせば変化は現れる。そして行動を起こさない限り何も起きない!!

そう信じさせてくれる一冊です。

アジャイル初心者の若手エンジニアは読んでみてはいかがでしょうか。